確定申告 | アメリカで暮らすぐーたら女のblog

確定申告

アメリカには年末調整という素晴らしい制度がないので、誰もが自分で確定申告をしなくてはならない。しかも日本の税務署のように確定申告時期にわからない人を対象に税務相談の日時を儲けるという気の利いた事もないので、自分で用紙を取り寄せ(なぜか銀行とかにおいてある)手引きをみながら作成して郵送するか、会計事務所や個人でやっているタックスアドバイザーにお金を払って申告してもらうかのどちらか。                                                             

                                         

給与収入だけで他に収入も無く、税金控除となるものも何もなかったら簡単に手引きにそってやれば自分でもできなくはないが、万が一間違って申告してしまうとペナルティがかかってくる。これを恐れてみんなお金を払ってまでプロに頼んで申告してもらう人が多い。 何かあったら作成した人のせいにできるしね。                                          

                                                               

そしてその提出期限は4月15日(日本よりちと遅い)。いつもギリギリにならないと行動にでれない私達は急にあせりだしてHR&Block(毎年ここに頼んでいる)という全米チェーン店?の会計事務所にアポイントを取ってお願いする事にした。 申告はすべてE-fileとしてオンラインで行えるようになっていて、そこに担当者が必要事項をどんどん入力していくだけ。私達には特別なものは何もないので、給与収入、銀行の預金利子(ほんの数ドル)に対する税金くらい。あとはすべて機械が算出してくれる。 

                              

                                            

私達の税申告で通年と今年違うところは私達は去年の6月にカリフォルニアに引っ越してきて、その前の半年間はジョージア州のアトランタ、そしてそれ以前はずっとシアトルで暮らしていた。なので、州が変わればお国が変わるこのアメリカではその州に一年未満の人間はノンレジデンス扱いで税金も高いし、しかも私達は去年の前半はアトランタで収入があったために、アトランタでも別に申告をしなくてはいけないということだ。しかもカリフォルニアとアトランタ間のHR&Blockではオンラインのつながりがないので、一旦カリフォルニアで作成したものを今度はアトランタに送り、向こうでも申告をする為の書類を作成し、それに私達のサインが必要だという。それが郵送でのやりとりになるのだが、このレイジーなアメリカで本当に4月15日までに申告し終えるのだろうか?ギリギリになっていった私達が悪いのだが............。                             

     

                                                                                                                                                                                                                            たった一人の人間がPCに入力するだけで、特に第3者が見直しするわけでもなく、とりあえずあっという間に私達の税申告は終わった(アトランタから送られてくる書類郵送が待っているが)。なんともラクな商売だと思いながら算出された計算結果を見ると私達の還付金は500ドルくらい。そしてこのHR&Blockに支払う費用なんと217ドル。高いよー。せっかく税金還付になってもうれしくなーい。でも足がでないだけまだましか?今年は2つの州間で申告、しかもカリフォルニアはノンレジデンス扱いとちょっと面倒な申告なので費用を浮かす為に自分達でリスクをおかしてまで申告するつもりはなかったのでしょうがないとしても、来年はなんとか自分達だけで申告してやる。あっ、でも家を買うとまた複雑になってくるから、来年も自分達でできそうにないか、トホホ................。                     

                                                 

                                                   費用はその場でクレジットカードで払い、還付金は銀行振込みにしてもらった。アトランタからの書類も全て提出し終えてから還付には多分2ヵ月くらいかかるだろう。

                                            

                                                                                                                                                                                 私達はあらかじめ給与時の税計算を独身者として高めに設定して控除してもらっている。これをしておけば毎月の給料から引かれる税金は高くなり手取りがその分低くなるが、確定申告で税金が返ってくる可能性が高くなる。逆にアメリカ人はほとんどが日々の生活に追われているので、(貯金はせずにあれば使ってしまう、クレジットカードを使いまわしてやりくりして生活をしている人がほとんど)給料の税金を扶養者を全部申告して低めに抑えている人がほとんど。なので確定申告時には還付よりも追加で払わなくてはいけない人が圧倒的に多い。日本人はだいたい年末調整などをすると税金が返ってくるのでそれが楽しみな人が多いとおもうが、アメリカ人にとってこのタックスシーズンとは多額の支払いが起こる恐怖シーズンなのだ。