アメリカで家を買う ① | アメリカで暮らすぐーたら女のblog

アメリカで家を買う ①

私達が今住んでいるのはアパート。場所柄家賃も決して安くなく、5月末で更新になるので、毎月多額のお金をドブに捨てるならこの際家を買ってその分家のローンの支払いにまわした方が良いという事になり、急遽私達の家探しが始まった。    

              

ここ3-4年で私達の住むサンディエゴ界隈の不動産価格は急上昇して、築40年とかのオンボロ家屋3-4年前2000万くらいで買えたのが今では5000万だしても買えるか買えないかというクレイジーな状態。 

                                   

アメリカは家が安く、しかも豪邸で広ーい庭付き、プール付きなんていうのは一昔前のことで(一昔前でもそんな家に住める人は金持ちのみ)、最近の新築の家なんかは中身は最新のキッチンがついたりしてうっとりするけど、不動産ブームで一つの土地に数を取ろうとわんさか建てるから、庭はないし、となりの家の窓は近いし、部屋数はあっても間取りは狭くてなんか窮屈だったりといまいち。                                        

          

逆に古い家は庭がついてたり、部屋も広めだったりするけれど、30-40年も経ってる家は常に補修が必要でメンテがかかる。どちらをとっても何かしらのメリットデメリットがあるし、あとは個人の好み次第だし、絶対新築に決まってるよー、と思いがちだが、新築が嫌いな人もいる。古い家と比べると全体的に圧迫感があって狭いから、というのもあるけれど、自分が最初に住むということはなにかしら家の不具合がでてきたら自分がそれを直さないといけないということだ。アメリカの建築はものすごいいい加減。新築だって平気で雨漏りしたりするし、玄関ドアがジョジョに下がってきてうまく閉まらなくなってしまったりと日本人感覚では考えられないほど。なので建ってから5年後くらいの家が不具合も全て修理されて快適な住まいとなっているから、新築よりも4-5年経ったくらいの家を好んで買う人もいる。                                                                     

    

で、私達の買える家はどんなに頑張っても精一杯無理して、4000万円台の家で2or3bedroom+2bathの大きさ。それだって毎月のローンが本当に払えるのか?というほどのギリギリのライン。しかもその値段でどんなに古くても一軒屋はほぼ無理。新築なんて狭いしねーなんて偉そうなことを上で書いてしまったが買うのは逆立ちしても到底無理で、この値段で買えるのは築30年以上たって、住む為には自分達でメンテナンスをしなくては住めないボロボロの家のみ。選択の余地はない(悲)。                                                           

   

家探しにはまずリアルターと呼ばれる不動産屋を選ばなければならない。電話帳から顔写真付きの広告を見て人相の良い人を選び、自分達の住みたいエリア、自分達の出せる金額、できれば一軒家希望ということを伝え、アポイントを取り今売りにでている物件を見に行った。                                                      

                                                            

                                                                  

                                        

つづく                                                      

                                                         

                                                                                  

※何でそんな無理して4-5000万もだしてしかもわざわざ古ーい家を買わなくちゃいけないの?買わないで資金貯めてそれまでアパートに住んでればいいじゃない、 と思う人の為に。                                                             

                                      

環境のいい場所ではアパートも家賃が高い為に、何の資産価値もないアパートに掛け捨て状態で毎月多額のお金を落とすよりもそれに少しプラスして家のローンが組めれば資産として毎月の支払いをしたほうが全てにおいて得だから。
Tax returnでも返ってくるし、アメリカでは家は一生涯の買い物ではなく、数年したらその時のライフスタイルにあわせて住み替えるのが通常なので、4-5年して住み替えの時に転売すればそれはものすごい利益が生まれる。そのためにみんなお金がなくてもなんとかして家を買おうと必死なのだ。しかもサンディエゴ近辺はこれからまだまだ開拓が進む町で持っていて損はないから。3-4年前まではサンディエゴ周辺は今の半値で古い家が買える値段だったからその頃に不動産投資の為に2-3軒購入し、今それを人に貸している人も結構多い。知人で4年前に2000万円で購入した築40年の家が2年後に4000万にはねあがり、それを人にかして、自分達はその家を担保にしてお金を借りてまた築30年の別の家を今度は4000万円で買ったという人いる。たった2年で2000万の儲け。彼らが最初の家を売らずに人に貸したのは、そんな築40年のふるーい家屋でもまだまだこれから上がるのがわかっているから、売らずに人に貸すという方法をとったのだ。貯金が全くなくつつましい生活をしていた彼らも無理して家を買ったおかげで一気に金持ちになってしまった。なんとも羨ましい話だ。